毎度、中山さんです。
年末のご挨拶
昨日、12月30日をもちまして、年内のすべての配送業務を無事に終了いたしました。
本年もお客様のご愛顧とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
新年は1月6日(月)より業務を開始いたします。
来年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは皆さま、良いお年をお迎えください!
baibaikin
あとがき
最後までお読みいただきありがとうございます。
「自分の体は自分 で守る」時代になりつつあるなか、お話ししたいことはたくさんあり ましたが、
循環器病や動脈硬化の予防のポイントは「先手をうつ」 ことです。
そのような考えから、循環器病について「少しくわしく知 っているといいな!」
と思う話題を、厳選してお届けしました。
まずは普段から健診を受け「血管への負担」を知ること、そして、 ライフスタイルの見直しや、
必要ならお薬でその負担を減らすことが 基本です。
「より積極的に先手をうちたい」ならば、
最近は「血管・ 心臓・脳」をくわしく調べる循環器ドックや脳ドックも選択肢です。
日本人の2023年の平均寿命は男性81歳(世界5位入女性87歳 (世界1位)であり、世界でも有数の長寿国です。
この小さな冊子が 「自分の体を守る」ための、また「元気で楽しく長生きする」ため の一助となれば幸いです。
ぜひ、ご家族やまわりの方とも共有してく ださい。
みなさまのご健康とご活躍を心よりお祈りいたしております。
baibaikin
心臓マッサージと AEDが命を救う
心臓には上に右心房と左心房、下に右心室・左心室 という部屋があり、
メインポンプの左心室から全身に血液を送りだしていますが、心筋梗塞や心臓病などが原因で
「心室細動」といわれる致命的な不整脈(脈の 乱れ)がおきることがあります。
心房細動(ひみつ3) とは異なり、心臓のポンプ機能が失われ、脳や各臓器 に血液をまったく送れなくなります。
数秒で意識を失い、数分続くと死に至るので、一刻も早く心臓マッサ ージを開始し、
動かない心臓の代わりに血液を各臓器 に送り込む必要があります。
そうして血流を保ちなが ら、一刻も早くAED(自動体外式除細動器)で
正常な 拍動に戻すことが重要です(救急車も忘れずに!)。
狭心症が 心配なときは?
救急車を呼ぶほどではないけれど、胸痛や息切れな どの症状があり、
狭心症や心筋梗塞が心配なら「循環 器内科」や「心臓血管内科」を受診しましょう。
病院では、まず症状をもとに通院で可能な検査をいくつか おこなって、
お薬の治療や生活習慣の改善などで経過 をみるのか、
カテーテル検査(細いチューブを冠動脈ま そうよいざい で送り込み、造影剤を注入して血管のつまりなどを詳しく
調べ る検査で、3日ほど入院が必要)が必要なのかを判断します。
狭心症の治療にはお薬以外に、カテーテル治療(侠 くなった部分を金属の筒などで拡げる)と、
バイパス術(狭 くなった部分を迂回するバイパス血管を作る)の大きく2つがあり、
カテーテル検査結果を見て検討していきます。
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脳卒中の 後遺症はさまざま
脳卒中での脳のダメージの受け方はそれぞれの人で違うため、後遺症のあらわれ方や程度もさまざまです。
半身の麻痺、しびれ・痛み、飲食物を飲みこめないといった動作や感覚の障害から、会話ができない、
注意力や判断力が低下する「高次脳機能障害」、認知症、うつ状態など。
早期からリハビリを受けることが重要です。
発症直後(急性期)は、入院した病院で生活に必要な基本動作(関節を動かす・食事・排泄など)を訓練し、
次(回復期)は、リハビリ専門病院などで「立つ、歩く、 話す」など、
体の機能を発症前に近づけることを目ざ します。
最後(維持期)は、自宅やリハビリ施設に通い ながら、機能の維持・回復、社会復帰に努めます。
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脳卒中の治療は 時間が勝負
脳卒中らしい症状が出たら、夜中でも救急車を呼ん で、
専門医や設備のととのった各地域の一次脳卒中セ ンターに搬送してもらってください。
脳梗塞では1分間治療が遅れると、190万の脳神経細胞が失われるとされます。
救急車の到着まで脳への血流を保つため 横になります。
意識がない場合は、吐いたものがのど につまらないよう横向きに寝かせます。
病院ではMRI等の画像検査も参考に治療を進めます。
脳梗塞の場合、血栓溶解療法(t-PA。強力な薬で 血栓を溶かす:発症後4・5時間以内に開始)や
血栓回収療 法(カテーテル等で血栓を除去する: 発症から最長で24時間以 内に開始)といった
時間制限のある選択肢があります。
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「隠れ糖尿病」とは?
血糖値が多少高くても、ほとんど症状はなく、気づくことはまれです。
さらにここで気をつけたいのは、糖尿病のごく初期や予備群の時に、
インスリンの働きや 量がやや不足しはじめると、空腹時の血糖値は正常なのに、
食事後は大きく上昇することがあることです。
新聞などでもよく目にする「隠れ糖尿病」の状態です。
(正しくは「食後高血糖」といいます)
健康診断で採血はしますが、空腹時におこなうことが多いため発見されにくく、
まさに「隠れて」いる状態です。
食後高血糖は糖尿病の予備群であり、また、動脈硬化を促進し、循環器病の発症と関係するとの報告もあります。
これを改善するには、糖尿病予防の基本である
「食べ過ぎない・運動不足解消・肥 満の場合は体重減量」に加え、
「食事はよくかんでゆっくりと・食物 まん せんい 繊維を十分食べる・野菜から先に
(ベジタブル・ファースト)」、
「甘い ひか 間食やジュースを控える」「食事後の軽い運動」などが効果的です。
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百害あって一利なし
タバコの煙は「血圧や心拍数を上げて心臓や血管の 負担を増やす」、
「血管を傷つけ動脈硬化を進行させ る」、「血液をドロドロにし血管をつまりやすくする」、
「体全体を酸欠にする」など色々な悪影響をおよぼします。
統計的にみても、吸う人は吸わない人に比べ、 約2~3倍ほど循環器病にかかりやすいことがわかっています。
「がん」など大変な病気の原因にもなります。
禁煙すると、動脈硬化をおこした血管はもとに戻りませんが、
1年で虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)のリスクが半減、
約10年で脳卒中のリスクは非喫煙者並 みになるとされます。
年齢にかかわらず大きな予防効 果がありますので、禁煙は「思い立ったが吉日」です。
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腎臓は毛細血管の かたまり、壊れやすい
動脈硬化が進むと、特に影響を受けやすいのが脳・心臓・腎臓でしたね。
腎臓には「糸球体」と もうさい かたまり呼ばれる毛糸玉のような毛細血管の塊が合計で200万 個ほど入っていて、
そこに血液を流して老廃物をろ過し、尿として排出するのですが、
この糸球体の血管は細いため壊れやすく、高血圧や高血糖が続くと壊れてきます。
そして一度壊れると二度と再生しません。
健康診断でクレアチニン値が高い(=本来捨てられるべき老廃物の処理ができていない)、
あるいは尿たんぱく が「+」の場合、糸球体が壊れてきている可能性があ ります。
そのまま進行すると最終的には老廃物の処理のため人工透析が必要になります。
その前に対策を!
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運動は一石十鳥
運動には血管を守る働きがたくさんあります。
①血 管がしなやかになる→血圧が下がる
②酵素の活性化 しぼう こうそ →善玉コレステロールが増え中性脂肪が減る
③インスリンの働きを改善→血糖値が下がる
④脂肪や血糖 どうみゃくこうか を消費→肥満改善などにより動脈硬化を防ぐ
⑤心筋梗塞や
⑥脳卒中などの予防になります。
また脳を活 しょうしょう 性化して
⑦認知症
⑧うつ病を予防、骨や筋肉を強化
⑨骨粗鬆症
⑩回寝たきりの予防にも役立ちます。
会話でき、少し汗ばむ程度の軽めの有酸素運動が効果的。
すきま時間に10分ずつの積み重ねでもOK、日々の継続が大切です。
左の「運動のめやす」も参考に、 無理せず、少しずつ運動量を増やしましょう。
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