安全への取り組み

2025.03.08

令和7年3月度 安全運転教育指導会議

東京都大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針

平成13年8月20日国土交通省告示第1366号

XII.安全性の向上を図るための装置を備えるトラックの適切な運転方法

プロドライバーとして運転支援装置を使いこなそう!

《ポイント》

(1)運転支援装置は、文字通り運転を“支援”するものである。

(2) 運転支援装置について、正しい知識を持つ必要がある。

(3) 運転支援装置は正しく使用しなければならない。

(4) 運転支援装置は状況等によって正しく作動しないことがある。

(5) 運転支援装置の機能を過信することは事故につながる。

(6) 「運転の主体は自分自身である」という自覚を持つ。

ASV化は世界的な流れ

近年、「先進技術を利用して、ドライバーの安全運転を支援する」という考え方が世界的に普及し、

さまざまなクルマに各種の安全性の向上を図るための装置(運転支援装置)が搭載されるようになりました。

こうした装置を搭載したクルマのことを 「先進安全自動車」(Advanced Safety Vehicle)、あるいは

略称で「ASV」と呼んでいます。

国土交通省はASVの高度化を推進

国土交通省は国の施策として、トラックなどへの運転支援装置の搭載を推進しています。

例えば、運転支援装置の一つである衝突被害軽減ブレーキについて、国土交通省は2021年11月1日より、

新しく生産される車両総重量が3.5 トンを超えるトラックに、対車両の衝突被害軽減ブレーキの搭載を義務付けています。

さらに、今後、機能レベルの高度化が図られることになっています。

2025年9月から新型車において(継続生産車は2028年9月から)、対歩行者の衝突被害軽減ブレーキの搭載が義務付けら

れます。また、同じタイミングで対車両の衝突被害軽減ブレーキの性能について、静止車両への衝突回避ができる

速度を現状の 20km/hから70km/hに引き上げるとしています。

〔衝突被害軽減ブレーキの性能〕

●カメラやセンサーにより先行車との距離を常に検出し、危険な状況にあるかどうかを監視します。

●追突の危険性が高まったら、まずは音などにより警告し、ドライバーにブレーキ操作を促します。

●それでもブレーキ操作をせず、追突するもしくは追突の可能性が高いと車両が判断した場合、システムにより自動的に

ブレーキをかけ、衝突時の速度を低く抑えるようにします。

【注意事項】

●衝突被害軽減ブレーキは、当該システムのみで衝突を回避したり、安全に停止するというものではありません。

●カメラやセンサーに汚れなどが付着している場合には、システムが正しく作動しないおそれがあります。

●いかなる場合でも衝突を回避できる装置ではないため、ドライバーは交通状況の把握を常に行う必要があります。

[ACCの性能]

●ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、カメラやセンサーで前方を監視し、ドライバーがセットした車速を維持するとともに、自車両よりも遅い先行車がいる場合には、 先行車との車間距離を適正に維持して追従走行します。

●ACCは、アクセル操作に加えブレーキ操作も自動で行います。

[注記]

●運転操作が軽減されることや、先行車との車間距離が維持される安心感から、漫然運転になって前方不注意となったり、

さらには居眠り運転におちいり事故を発生させることがあります。

ACC使用時も、運転の主体は自分自身であることを忘れないでください。

●ACCは自動運転ではありません。 過信すれば事故リスクが高まるので、必ず正しい知識・正しい操作で使用しましょう。

〔ふらつき注意喚起装置の性能〕

●ふらつき注意喚起装置は、ドライバーのハンドル操作や車両の挙動から、車両の不自然なふらつきを感知し、

警告と表示でドライバーに注意喚起します。

〔車線逸脱警報装置の性能〕

●車線逸脱警報装置は、車載のカメラなどで走行車線を認識し、車線から逸脱しそうになった場合あるいは逸脱した場合、

警告と表示でドライバーに注意喚起し、場合によってはハンドル操作を支援します。

[注意事項(共通)]

●ふらつき注意喚起装置や車線逸脱警報装置の警告・表示があった場合は、漫然状態や居眠り状態になっている可能性が

あります。

●ふらつき注意喚起装置や車線逸脱警報装置は注意喚起をするものであり、自動運転のように車両を制御するものでは

ありません。

【車線維持支援制御装置の性能]

●車線維持支援制御装置は、車載のカメラなどで走行車線を認識し、車両が走行車線中央の走行を維持するように制御し

ます(ハンドル操作を適切に支援します)。

【注意事項】

●車線維持支援制御装置はハンドル操作を支援するものであり、装置単体が車線維持のすべてを行うわけではないので、

ドライバーが適切なハンドル操作を行う必要があります。

車両安定性制御装置

★速度超過、乱暴な運転、積み方が不適正などで、制御ができない場合がある。

〔車両安定性制御装置の性能]

●車両安定性制御装置は、雨・雪による滑りやすい路面の影響や、カーブなどでの急なハンドル操作などによって、

「はみ出し」「スリップ」 「スピン」 「横転」などが生じそうな場合に、警告などで知らせるとともに、エンジン出カや

ブレーキを制御し、横すべりや横転などの危険を軽減させます。

[注記]

●①車両の速度が制御の限界を超えているとき、

②装置を過信して乱暴な運転を行ったとき、

③積荷の積み・ 方が適正で

ないときには、装置の効果が発揮されず横滑り・横転などを抑止できない場合があります。

 

3月の約束

1. 年度末の事故防止に努めよう!

過去の統計を見ると、3月は1年の中でも事故が多く発生する月です。年度末であわただしくなりますが、先急ぎの心理に

ならないように注意しましょう。また、 心身を良い状態に保つことを心掛けましょう。

2. 油断やうっかりをなくそう!

交通事故は、ドライバーの油断やうっかりによって起きることがあります。運転に対する慣れから、無意識に「行うべき

こと」を省略したり、危険を見逃したりしていないか、自分の運転を振り返ってください。

3. こまめに花粉症対策を行おう!

今年も本格的に花粉が飛散するシーズンを迎えます。今年の飛散量は、広い範囲で例年より多い予想です。

花粉症対策を早めに準備し、こまめに実践するようにしましょう。

年度末の事故防止に努めよう!

実践ポイント

●運転に集中する/漫然運転をしない

●安全運転の基本を徹底する(速度・車間距離・安全確認など)

●イライラしない/深呼吸などで落ち着く

●「先急ぎの心理」におちいらない

●周囲の状況を把握し危険予測運転を行う

・本誌の提唱項目

★ストレスや悩みは早期の解消を図る

★健康を管理し心身充実して運転する

こまめに花粉症対策を行おう!

実践ポイント

●マスクや花粉対策メガネをつける(マスクは毎日交換 メガネは毎日洗う)

●洗眼薬で適切に洗眼する

●キャビンに入る前に必ず衣服をはらう

●キャビン内をこまめに拭き掃除する

●内服薬は眠くならないものを使用(必ず医師や薬剤師に相談する)

・併せて行う健康管理

★感染症対策を継続する

★十分な睡眠で疲労回復に努める

baibaikin

2025.02.08

令和7年2月度 安全運転教育指導会議

東京都大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

 

 

■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針

平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅪを実施!

XI.健康管理の重要性

日々の健康管理をしっかり行おう!

(1) トラックドライバーの健康起因事故件数は高止まりのまま横ばい。

(2) 心臓疾患、脳疾患、大動脈瘤および解離はとくに注意すべき。

(3) 健康起因事故発生のメカニズムを知り、予防を心掛ける。

(4) 生活習慣の改善など、できることをしっかり行う。

(5) 健康診断を受診し、自らも健康管理を怠らない。

(6)その他、会社が行う健康の検査も積極的に受診する。

(7) 心身に異変が感じられた場合は運行管理者などに相談する。

ハイリスクな疾病

●糖尿病:糖尿病を患い合併症が進むと、視力障害を起こしたり、神経障害によって運転が難しくなる場合があります。

また、薬(インスリンなど) の使用法を誤ると低血糖状態になり、意識がもうろうとするなど事故の原因になるので

注意が必要です。

●高血圧症:血圧が正常範囲を超えて高い状態が長期間続き、放置しておくと動脈硬化になり、

虚血性心疾患や脳卒中の原因になります。

●脂質異常症:血液中のコレステロールや中性脂肪が高くなりすぎた症状で、動脈硬化を招き、狭心症や心筋梗塞、

脳梗塞などの原因になります。

症状が事故に直結する疾病

●心臓疾患・血管疾患:心筋梗塞や心不全などの心臓病、大動脈瘤(破裂すると危険)や大動脈解離などの血管疾患は

極めて危険な疾病であり、早期の発見と治療が必要です。

●脳疾患:脳の血管が詰まることで起きる脳梗塞、脳の血管が破れることで起きる脳出血やクモ膜下出血などは、

早期の発見と治療が必要です。

●睡眠時無呼吸症候群(SAS):睡眠時に気道が閉ざされ、無呼吸や低呼吸(いびき)の症状を繰り返す病気で、昼間に睡魔に

襲われたり、自覚なく意識がなくなり、事故原因になります。

 

健康をセルフチェックしよう!

実践ポイント

●体重測定を習慣にする

●血圧測定もできれば行う

●健康診断結果を再確認する

●日頃の生活習慣を振り返る

●睡眠の質・量を確保する

・併せて行う健康管理

★感染症対策を怠らない

★ヒートショック対策を行う

2月の約束

1. 転倒事故を防止しよう!

転倒事故は主な労働災害の一つであり、冬場に発生件数が増加する傾向があります。

荷役作業時はもちろん、車両を降りた後での駐車場・構内でも転倒事故を起こさないように注意しましょう。

2. 歩行者・自転車に注意しよう!

過去の実績では、1月~3月に歩行者との事故が多く発生しています。とくに夕暮れ時などは注意してください。

また、動きが予想しにくい自転車についても間隔をとるなど事故防止に努めましょう。

3. 健康をセルフチェックしよう!

プロドライバーとして、良好な心身で仕事に取り組むためには、健康管理をしっかり行うことが大切です。

自分自身の健康について関心を持ち、良い状態に保つように心掛けましょう。

 

転倒事故を防止しよう!

●積雪・凍結した場所での作業や歩行は要注意

●時間に余裕を持って行動する

●必要に応じて保護帽・安全靴などを着用する

●荷役作業は正しい方法で行う

●無理をしない/油断しない

★連続運転後は関節が固まっているので注意する

★降車後の「ながら」行動(ながらスマホなど)をしない

 

 

 

 

baibaikin

 

2025.01.11

 

令和7年1月度 安全運転教育指導会議

東京都大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

 

 

 

■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針

平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅩを実施!

 


Ⅹ.『交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因とこれらへの対処方法』
☆プロドライバーとして 心身の調子を整えよう!
①ドライバーの生理的・心理的要因から交通事故にな ることがある。
②過労運転防止のために労働時間等の規定を厳守し なければならない。
③プロドライバーは疲労回復に努め、十分な睡眠をと る必要がある。
④飲酒運転は厳禁。運転時に酒気帯びとなるような飲 酒も控える。
⑤ 覚せい剤などの薬物を寄せ付けないようにする。 ※疾病治療薬の副作用にも注意する。
⑥ 運転中はスマートフォンなどを絶対に使用しない。
⑦安全運転のためにも良い心理状態を維持するよう に努める。

 

 

 

【1月の約束】
1. 2025年の無事故・無違反を誓おう!
2025年の始まりにあたって、新たな気持ちで安全運転 の実践と無事故・無違反を誓いましょう。
自分自身で 心がける具体的な項目を挙げ、それを1年間、意識して 実践しましょう。
2. 雪道・凍結路に注意しよう!
例年、1月~2月は、雪道・凍結路に由来する事故が増え ます。
第一にスタッドレスタイヤとタイヤチェーンな どの用意を万端整え、第二に雪道・凍結路に対応した
運転を行うようにしましょう。
3. 健康のために寒さ対策をしよう!
寒さ本番を迎え、仕事時間における寒さ対策をしっ かり行うようにしましょう。
作業などでは身体を冷 やさないようにするほか、汗冷えしないよう対策し ましょう。

脳動脈瘤が破裂したときの典型的な症状は「経験し たことがない強烈な頭痛が突然おきる」で、しばしば 嘔吐や意識低下をともないます。迷わず救急車を!

2025年の無事故・無違反を誓おう!
●法令遵守を徹底する
●交差点では十分に安全確認をする
●車間距離を確実に3秒分とる
●「スピードは抑えめ」を心がける
●周囲を良く見る
★歩行者優先を実践する
★飲酒運転は絶対にしない

 

雪道・凍結路に注意しよう!
●スタッドレスタイヤの状態を点検する
●自車内にタイヤチェーンを用意しておく
●スピードを抑制する(夏より10km/h以上減速)
●車間距離は路面乾燥時の2倍以上とる
●急発進、急加速、急ブレーキ、急ハンドルをしない
★先読み運転を実践する
★余裕を持った運行を行う(早めの出発など)

健康のために寒さ対策をしよう!
●運転席の室温を適切に保つ
●レイヤリング(重ね着)を上手に行う
●身体が温まる食事をとる
●休憩時には身体を動かす
●作業などで汗をかいたらしっかりぬぐう
・併せて行う健康管理
★感染症対策を怠らない
★感染症対策を怠らない

交通事故の生理的・心理的要因とはす
★【要注意】生理的要因・・・過労、睡眠不足、飲酒、物技
★【要注意】心理的要因・・・過信、急ぎやあせり、無E
注意すべき生理的・心理的要因
①過労状態
長時間労働や休息の不足などによる 過労状態は、事故の原因になります。
②睡眠不足
睡眠の量(時間)と質が不足すると、 事故の原因になります。
③飲酒運転
飲酒は、速度感覚の麻痺、視力・視野 の低減、認知・反応などの機能低下、 運転動作の
過ちなどクルマの運転に 悪影響を及ぼし、事故の原因になり ます。
④違法な薬物
覚せい剤などの違法な薬物の使用は 意識障害などを引き起こし、事故の 原因になります。
⑤かぜ薬等の服用
疾病の治療のための薬の服用でも 眠気を招く作用のあるものなどは事 故の原因になります
⑥運転技能への過信
自分の運転技能を過信すると、安全 運転の基本を軽んじ、集中力の欠如、 見落とし・
見誤りなどを生じ、事故の 原因になります。
⑦急ぎの心理
急ぎやあせりの心理は、スピード超過、 強引な車線変更、一時停止の無視なと につながり、
事故の原因になります。
⑧興奮状態
興奮状態での運転は、的確な判断 できない上に、他車に対して攻撃 になり、
事故の原因になります。

 

飲酒運転の防止と罰則について
★飲酒運転は社会悪であり、厳しく罰せられる。
★アルコールは自分が思った以上に体内に残るので注意する。

飲酒運転は社会悪
飲酒運転は社会悪であり、高い 確率で交通事故を発生させます。 走行中はもちろん、
休憩時や仮眠 前の飲酒は厳禁です。
また、体内に入ったアルコール はすぐには消えません。そのため、 乗務前日から、
飲酒・酒量を控える ようにしましょう。

アルコールは思った以上に残る
NPOアルコール薬物問題全国市民協 会(ASK)によれば、純アルコール20gを 含む酒類
「1単位」を、体内で分解処理 するには一般的に約4時間かかるとの ことです。
<酒類別の1単位の目安>
ビール500mℓ 、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯、酎ハイ350m、焼酎100mℓ、ワイン小グラス2杯



違法薬物使用の事故に厳罰
覚せい剤や大麻、向精神薬、危険ド ラッグなどの使用は違法行為であ り禁止されています。
これらの薬物 の使用は意識障害などを引き起こ し、交通事故のリスクは極めて高い と
言えます。
自動車運転死傷行為処罰法によ り、覚せい剤などの薬物を使用し、人 身事故を
引き起こした場合、「危険運 転致死傷罪」が適用され厳しい刑罰 が科されます。
薬物を寄せ付けない 意志を持ちましょう。

治療薬は医師・薬剤師に相談
自動車運転死傷行為処罰法におけ る薬物とは、覚せい剤などだけを指 すものでは
ありません。疾病の治療 のために服用した薬の副作用や、風 邪・花粉症治療のために
服用した薬 などで眠気を誘発された場合なども その中に含まれます。
薬の服用にあたっては、医師や薬剤師にトラックドライバーであることを申し出て、眠たくな
らない薬を選択してもらう必要があります。

道路交通法改正で厳罰化
道路交通法改正を受けて2019年 12月1日から「ながら運転」に対する 罰則が強化され、
携帯電話などを保 持して通話しながら運転するなどし た場合、違反点数は3点、罰則は6ヶ
月以下の懲役または10万円以下の 罰金、反則金は大型車の場合2万 5000円となりました。
この厳罰化は、「ながら運転」が事 故原因としてクローズアップされて きたことを受けてのも
のです。安全 のために、「ながら運転」を絶対に行 わないようにしましょう。

自分の心をコントロールする
交通事故発生の心理的要因とし て、「運転技能への過信」「急ぎの心 理」「興奮状態」など
があります。運 転スキルの高いプロドライバーで も、心理的に不安定であれば、正し い
判断や運転を行うことができず、 事故を生じます。運転にあたって、 穏やかな精神状態を
保ち、自分の心 をコントロールして安全運転に徹 しましょう。

運転席周辺を整えよう
運転席周辺、特にダッシュボード に伝票・地図などが置いてあると、運 転中に手に取り
確認するなど脇見運 転の要因になることがあります。ま、 た、同様に文具あるいは食料・
飲料な どを置いておくと、運転中にそれら が運転席の床に落ちたりする可能性 があり、
それがヒューマンエラーの 要因になることがあります。
運転席周辺は整理・整頓・清掃し、 きれいな状態にしておきましょう。

 

 

baibaikin

 

2024.12.14

令和6年12月度

安全運転教育指導会議

東京都大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針

平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅧを実施!


IX、運転者の運転適性に応じた安全運転
自分の運転適性傾向を知り、 安全運転の向上を図ろう!


《ポイント》
(1) トラック運送会社は、運転者適性診断を対象者に受 診させなければならない。
(2)運転者適性診断は、ドライバーが自分自身の運転 適性を知り、
安全運転に役立てることを狙いとし ている。
(3) ドライバーは自分の“運転のくせ”を知り、弱点を改 善すべきである。
(4) 診断票のアドバイスを受け止め、安全運転に活か すことが大切である。

■【12月の約束】
1. 安全総点検を行おう!
例年、国土交通省は12月10日~1月10日を対象期間と して、さまざまな輸送機関に対して、
安全総点検の実 施を求めています。自主点検によって安全確保に努め ましょう。
2. 冬のリスクに対応しよう!
冬は降雪や路面の凍結などのリスクを予測し、慎重な 運転を行う必要があります。また、
日が短くなるので、 薄暮から夜間、明け方などはライトを活用し、注意し て運転しましょう。
3. 冬の健康管理を心掛けよう!
空気が乾燥し、寒さで換気を怠りがちな冬は、新型コ ロナウイルスやインフルエンザあるいは風邪などに
用心を怠らず、健康管理をしっかり行うようにしま しょう。

 

 

運転者適性診断の必要性について
★初任診断、適齢診断、特定診断の受診は義務付けられている。
★一般診断の定期的受診も奨励されている。
対象者の受診を義務付け
国土交通省の省令である「貨物自動 車運送事業輸送安全規則」によって、 トラック運送会社は初任のドラ
イ バー、65歳以上のドライバー、事故を 定する運転者適性診断を受診させる ことが義務付けられています。
一般診断  特定運転者以外の運転者
初任診断  初任運転者
特定診断Ⅰ 事故惹起運転者
特定診断Ⅱ 事故惹起運転者
適齢診断  高齢運転者

年末年始の輸送等 安全総点検 2024.12.10~2025.1.10
実践ポイント
●日常点検を確実に実施する
●必要な定期点検・車両整備を行う
●車輪脱落防止のために点検・対策を行う
●点呼をしっかり実施する
●改善基準告示を遵守し過労運転を防止する
★残酒などに注意し飲酒運転防止に努める
★降雪への備えを確実に行っておく

 

12月の危険予知トレーニン
●「急」のつく運転は行わない
●減速は早めにする
●発進はゆっくり行う
●路面凍結が疑われる所ではより慎重に
●早朝や深夜の運行は余裕をもって行う
★天気予報(含むアプリ)をチェックする
★タイヤの状態をよく確認する

12月の健康管理
冬の健康管理 3つのキープ(3K)  まだまだ油断大敵
●油断せず人との距離を保とう
●しっかり衛生を保とう
●冬だからこそ水分を保とう
●質・量とも十分な睡眠をとる
●風邪薬などは“眠くならない”ものを服用する
★休憩時にはストレッチングなどで身体をほぐす
★ドライアイに注意する(必要に応じて目薬を使用

11月10日~12月14日まで事故報告書と事故防止対策を考察
配車係から事故状況を説明、班ごとに15分程度話しあう。
小集団グループによる事故再発防止策を各班で検討、今後の対策を発表

11月16日 健康診断実施 結果表配布 

 

2023年12月1日~2024年11月30日まで 年間無事故表彰式

 

 

 



 

 

 

 

baibaikin

2024.11.30

毎度、中山さんです。

今年も11月が終わろうとしています。

寒さが本格化する前に、毎年恒例となっているタイヤチェーン講習会を開催しました。

当社では、担当車両に実際にタイヤチェーンを装着し、

チェーンの状態や現在使用中のタイヤとの相性を確認することで安全運行の準備を進めています。

 

新人の乗務員には、先輩たちが効率的で楽に巻くコツを丁寧に指導。

経験豊富な先輩たちのアドバイスは、実際の業務で大いに役立つことでしょう。

幸いにも本日は天候に恵まれ、暖かな陽気の中、スムーズに作業を進めることができました。

これからの冬の運行に備え、全員がしっかり準備を整えています。

これからも安全第一で業務に取り組んでまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

baibaikin

2024.11.25

先日、「安全性優良事業所表彰式」に参加してきました。

この表彰は、安全運行や適切な事業運営に取り組む運送事業所を表彰するもので、

私たちの業界において非常に意義深いイベントです。

 

今年度は、以下のように関東地域から合計76事業所が表彰されました。

東京都:19事業所

神奈川県:18事業所

埼玉県:11事業所

群馬県:11事業所

千葉県:6事業所

茨城県:5事業所

栃木県:6事業所


安全性の確保は、すべての事業者にとって欠かせない責務です。

このような表彰を通じて、安全意識をさらに高め、業界全体の信頼性向上に寄与していけるよう、

私たちも引き続き努力してまいります。

今回の経験を糧に、さらなる安全性向上を目指して日々の業務に取り組んでいきます。

 

 

baibaiki

2024.11.16

本日、当社では健康診断とインフルエンザ予防接種を実施しました。

身長、体重、BMI、腹囲、血圧、視力、聴力、胸部レントゲン、心電図、血液検査、胃部X線検査、便潜血反応検査など、さまざまな検査を受ける社員の皆さん、昨夜から飲食を控えてお疲れ様でした。

特に、バリウム検査を終えた後、下剤を飲んで業務をこなしている社員の方もおり、

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今日は一日、順調に終わらせましょう!

 

皆さんの健康を守るため、これからも安全で快適な職場環境づくりに努めてまいります。

午前中に全員終了。

私事ですが今年、人生MAXの体重を記録。

今回9月後半から約2ヶ月で、 -8kgの減量に成功(^◇^)

ここがゴールではなくスタート。

リバウンドしないように頑張ります!

でもね、今月末から忘年会シーズン突入だからね。

baibaikin

2024.11.09

令和6年11月度 

安全運転教育指導会議

東京都大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

 

 

■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針

平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅧを実施!

Ⅷ.『危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法』

(1) 危険の予測をし、それに対応する「危険予測運転」 を行おう。
(2) [ポイント1]周囲の状況をよく見て、見えない危険を読 み取り、対応する。
   [ポイント2] 歩行者や自転車・2輪車などの特性をよく 知り、注意を払う。
   [ポイント3] 気象状況に潜む危険を知り、対応する。
(3) ヒューマンエラー防止に指差呼称や安全呼称が有 効である。
(4) 事故を起こした場合には、的確に対応しなければ ならない。
(5) 自然災害の発生時にはあわてずに、正しい行動を 取る。

■【11月の約束】
1. 早めに冬支度をしよう!
11月に入ると冬型の気圧配置にシフトして、寒さを感 じる日が多くなりそうです。「備えあれば憂いなし」の
心構えで、本格的な冬に備えて車両の冬支度を行いま しょう。
2. 意識して危険予測運転を行おう!
安全な運行のために、危険予測運転の実践は有効で す。運転を、認知→「予測」→判断→操作という
サイク ルで行うよう、危険予測を意識的に行いましょう。
3. 風邪・感染症を予防しよう!
プロドライバーにとって、体調不良は事故リスクであ り、避けなければなりません。季節が変化する中で
風邪や感染症の予防をしっかり行い、健康な状態を保ち ましょう。

 

早めに冬支度をしよう!
●冬タイヤへの履き替えを行う
●タイヤチェーンなど降雪対策ツールを用意する
●タイヤチェーンの装着練習を行う
●バッテリーなどの点検を行う
●雪かき道具、防寒具・防寒着などの準備をする

★装着前に冬タイヤの状態を必ず確認する
★タイヤ交換後の空気圧、ホイールボルト/ナットの状態を確認

 

 

11月の危険予知トレーニング
意識して危険予測運転を行おう!
●意識的に「見る」「確認する」を行う
●「死角」に潜む危険に気を配る
●見通しが悪い場所・交差点では十分に注意する
●雨・雪・霧などから発生する危険を意識する
●2輪車・自転車・歩行者の行動特性を意識する

★予測する時間を得るために車間距離を十分にとる
★夜間はハイビームを有効に活用する

 

 

 

11月の健康管理
風邪・感染症を予防しよう!
●手洗い・うがいを実践する
●必要に応じてマスクを着用する
●予防接種を受ける
●十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を行う
●汗をかかなくてもこまめに水分補給をする
★3つの密(密閉・密集・密接)を避ける
★風邪薬などは“眠くならない”ものを服用する

 

 

11月はエコドライブ推進月間です!
警察庁、経済産業省、国土交通省および環境省で構成するエコドライ プ替及連絡会では、
11月を「エコドライブ推進月間」として、エコドライ プの普及・推進を図っています。

トラック業界においても、エコドライブは「環境対策」「安全確保」「経 営改善」に有効で
あるとしてその推進が図られ、今日では確実に定着しています
プロドライバーとして、すでにエコドライブを実践しているとは思い ますが、以下に全日本トラック協会が
提唱するエコドライブのポイント を掲載しますので、ぜひ再確認してください。
1.アイドリングストップ
2. おだやかな発進と加速
3.早めのシフトアップ
4.経済速度の遵守
5.定速走行に努める
6.予知運転による停止・発進
7.エンジンブレーキの多用
8.無駄な空ぶかしの抑制

11月は過労死等防止啓発月間です!
厚生労働省では、11月を「過労死等防止啓発月間」と定め、過労死等を なくすための啓発を行っています。
プロドライバーの皆さんも、「改善基準告示」に則った労働時間・拘束 時間の遵守と休息の確保を行うことは
もちろん、十分な睡眠などによっ て疲労回復に努め、バランスの良い食事と、適度な運動などによって健康を
維持・増進するように努めましょう。

 

baibaikin

 

2024.10.30

 

本日、13:30より、

弊社事務所にて避難訓練を実施いたしました。

 

非常ベルが鳴動後、事務所のある6階から1階まで、階段を使って避難を行いました。

 

弊社事務所がある建物は6階建ての倉庫で一般的な建物より高く、

降りるだけでも体力を要し、目が回るとの声もありました。


また、避難完了後は1階のトラックヤードにて消火器の使い方を

 

実践的に学び、

初期消火の大切さを再確認しました。

今後も定期的に訓練を実施し、緊急時に備えてまいります。

baibaikin

 

2024.10.12

令和6年10月度 安全運転教育指導会議

東京都大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針
平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅥを実施!

■Ⅶ.適切な運行経路及び当該経路における道路及び交通状況
 適切な運行経路を選択し、 安全な運行を行おう!
(1) 安全な運行には、適切な運行経路の選択が重要で ある。
(2) 運行経路の選択は安全を優先して検討すべきである。
(3) ドライバーは運行前に運行経路情報を把握してお く必要がある。
(4) 事故が発生しやすい地点などは避け、計画に基づ く運行を行う。
(5) 車両・積載物が制限を超える場合には法令に基づき許可申請などを行う。
(6) 許可運送では法令遵守に加え、運転に細心の注意 が求められる。

■【10月の約束】
1. 点検・整備を確実に行おう!
  暑い夏から寒い冬に駆け足で気候が変わっていきます。変わり目となる10月は、
  車両の状態に気を配るためにも、日常点検をはじめ点検・整備を確実に行いま しょう。
2. リスクを避ける運転を実践しよう!
  交通事故を起こさないためには、事故リスクを事前に察知するとともに、
  その事故リスクを避ける運転をすることが重要です。
3. 目の健康維持に努めよう!
  10月10日は「目の愛護デー」です。クルマを運転するとき、周囲に適切に目配りするためにも、
  目の健康を良い状態に維持するようケアしましょう。

■点検・整備を確実に行おう!
 実践ポイント
●日常点検の時間をしっかり確保する
●異常を感じたら車両管理者に報告する
●ホイール・ナットは定期的に増し締めする
●法定点検を適切に実施する
●整備を行った箇所については調子を確認する
★冬タイヤへの履き替えなど冬への準備を行う
★車両火災事故を予防する

■【10月の約束】
1. 点検・整備を確実に行おう!
  暑い夏から寒い冬に駆け足で気候が変わっていきます。変わり目となる10月は、
  車両の状態に気を配るためにも、日常点検をはじめ点検・整備を確実に行いま しょう。
2. リスクを避ける運転を実践しよう!
  交通事故を起こさないためには、事故リスクを事前に察知するとともに、
  その事故リスクを避ける運転をすることが重要です。
3. 目の健康維持に努めよう!
  10月10日は「目の愛護デー」です。クルマを運転するとき、周囲に適切に目配りするためにも、
  目の健康を良い状態に維持するようケアしましょう。

■10月の危険予知トレーニン
 リスクを避ける運転を実践しよう!
●法定速度を守る
●車間距離を十分にとる
●周囲をよく見て事故リスクを避ける
●死角の中のリスクに用心する
●気持ちに余裕をもって運転をする
★基本の運転マナーを守る
★他車ドライバーの心理を察知する

■目の健康維持に努めよう!
●定期的に眼科検診を受ける
●休憩時に目を休める(目を閉じる、ホットアイマスクなどで目を温める)
●目のストレッチを心掛ける
●目薬でケアする
●メガネやコンタクトレンズは適切なものを使用する
★個人でできる感染症予防を行う
★健康増進活動を継続的に行う

 

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