糖分はこびりついて害をなす
健康なときはお米やパン、甘いものなど炭水化物を 食べても、
すい臓からインスリンというホルモンが出て、
血糖値を適切な範囲に調節しています。
このインスリンの働きや量が不足し、血糖値が上昇してしまうのが糖尿病です。
これにはインスリンが突然出なくなり主に若者で発症する1型と、
遺伝の影響に悪い生活 習慣が加わり、主に中高年で発症する2型があります。
いずれの場合でも高血糖状態が長く続くと、大小の血管を劣化させます。
糖はベタベタしておりタンパク 質にくっつく性質があり
(これを「糖化」といい、健診の HbA1cは糖化ヘモグロビンの割合を見るものです)
色々なものにこびりつき、結果として血管を傷つけるのです。
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高血圧は悪循環
血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の壁を内側から押す圧力です。
血圧が高いと動脈は傷つき、 徐々にしなやかさを失います(動脈硬化)。
すると、さ らに血圧が上がりやすくなります。
悪循環なのです。
高血圧予防のポイントは、
①減塩(塩分により血液量 が増えるため)
②肥満解消
③軽度~中等度の有酸素 運動、飲酒を控える
⑤野菜・果物からカリウム ひか を摂取(腎機能が正常な人)
⑥禁煙
加えて、脳卒中などの引き金となる血圧の急上昇を 防ぐことも大切です。
精神的ストレス、寒冷刺激、排 便時のいきみ、喫煙、多量飲酒、強い運動、睡眠時無 呼吸などは
血圧を急上昇させますので、ご注意を!
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余ったコレステロールは 血管にたまる
血液中のコレステロールには、細胞やホルモンの材 料になるといった本来の役割がありますが、
多すぎる と余ったコレステロールが動脈の壁に入り込んで動脈硬化をおこし、
循環器病の原因となります(ひみつ1)。
体内のコレステロールは約80%が肝臓で合成され、 かんぞう 20%が食品由来です。
つまり、卵などコレステロール を多く含む食品だけを減らしても十分ではなく、
肝臓 での合成を抑える必要があります。
コレステロールの 合成をうながす「飽和脂肪酸」(冷やすとかたまる脂。 肉の脂身、乳脂肪に多い)の摂取を減らし、
合成を抑える「多価不飽和脂肪酸」(冷やしてもかたまらない脂。魚介類や大豆製品に多い)を増やすことがポイントです。
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過剰な内臓脂肪は 悪玉物質を出す
体の脂肪には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」があり、「内臓脂肪」が過剰に蓄積すると、
体に悪影響を与える様々な悪玉物質が放出されます。
(例えば、内臓脂肪から出る 「PAI-1」という物質は、血を固まりやすくするため、血栓 ができやすくなります。
ほか、血糖値や血圧を上げる物質も)
加齢とともに基礎代謝(体の維持のための必要最低限の エネルギー)が減ると、
余ったエネルギーは中性脂肪 のかたちでお腹の内臓まわりにたまりやすくなり、
お腹が出てきます。
内臓脂肪を減らすには、「食事・間 食などからのエネルギー摂取を減らす」、
「体を動かし て消費を増やす」のどちらか、または両方により、
摂 取したエネルギーが余らないようにすることです。
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救急車を呼ぶには?
ご存じのとおり救急車を呼ぶときの電話番号は「119」です。
「火 事ですか? 救急ですか?」と訊かれるので、「救急です」と答え、
現在地の住所、具合が悪い人の症状や年齢、通報者の連絡先を伝えます。
人手があれば、救急車が来そうなところまで案内に出る、 保険証・お金・靴・お薬手帳を用意する、
などの準備をしましょう。
「救急車を呼ぶほうがよいかな」 「今すぐ病院に行くほうがよいか な」など迷う場合は、
地域によっては、「#7119」に電話すると、 各自治体の救急安心センターに相談できます。
医師や看護師などの専門家が症状や状況を聞き取り、緊急性の判断やアドバイスをして くれます。
*2024年9月現在:札幌市周辺、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、千 葉県、東京都、横浜市、新潟県、富山県、山梨県、長野県、岐阜県、京都府、大阪府、神 戸市周辺、奈良県、和歌山県田辺市周辺、鳥取県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛 媛県、高知県、福岡県、熊本県(近年増加中です。ネットで最新情報を調べておきましょう)
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気になる「いびき」に 注意しよう
身近な人から寝ているときの「いびき」や「無呼吸(息がとまる)」を指摘される方は、「睡眠時無呼吸症候群」の
可能性があります。
睡眠中に無呼吸が頻繁におきると、酸素不足になるため睡眠の質が低下し、
昼間の強い眠気や集中力低下などにつながります。
また、 無呼吸がおきるたびに心拍数や血圧が急上昇し、
心臓や血管に大きな負担が毎日かかるので、心筋梗塞や脳卒中、高血圧、不整脈などの循環器病や、
最悪の場合、 夜間の突然死をおこしやすくなるとの報告があります。
(健康な人と比べ、夜間突然死の可能性が2~3倍上昇)。
多くの医療機関で簡易検査を受けられますので、気 になる症状があるときは放置せず、相談しましょう。
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心筋梗塞の前ぶれ発作とは?
典型的な心筋梗塞では、血栓が冠動脈を「完全に」 ふさぎ、突然の激しい胸痛がしばしば20分以上続きま す。
発症~治療開始までの時間が短いほど後遺症は軽 くすみますので、すぐ救急車を呼びましょう。
また、時として血栓が冠動脈を「不完全に」ふさぎ、心筋梗塞の前ぶれ症状がおきることがあります.
(不安定狭心症)
例えば、胸の締め付け感などの狭心症の症状がいつもより軽い動作でおこる、
頻度や持続時間 が増える、症状が初めておこった、などの場合は、不安定狭心症の疑いがあります。
直後~数週間以内に心筋梗塞をおこす危険性が高い状態です。
速やかに治療 を開始できれば予防につながるので、見逃さずに!
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心臓の痛みは 胸に出るとはかぎらない
狭心症と心筋梗塞に共通する症状としては、ばくぜ んとした「胸の痛み」「前胸部の締めつけ感や圧迫感」 があります。
また「放散痛」といって、首や肩、腕、 奥歯、あご、みぞおち、胃、背中など、心臓から離れ た場所が痛むこともある
ので注意が必要です。
吐き 気や冷や汗、失神などがおこることもあります。
両者の大きな違いは持続時間です。
狭心症は労作性・冠攣縮性ともに、数分~15分程度で治まります。
これに対し、心筋梗塞では20分以上続くことが多いです。
またタイミングが異なり、労作性狭心症は運動時、 冠攣縮性狭心症は安静時(特に早朝や喫煙・飲酒後)、
心筋梗塞は決まったタイミングはなく突然おこります。
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令和6年12月度
安全運転教育指導会議
東京都大田区東海4-9-12
IEC構内にて開催
■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針
平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅧを実施!
IX、運転者の運転適性に応じた安全運転
自分の運転適性傾向を知り、 安全運転の向上を図ろう!
《ポイント》
(1) トラック運送会社は、運転者適性診断を対象者に受 診させなければならない。
(2)運転者適性診断は、ドライバーが自分自身の運転 適性を知り、
安全運転に役立てることを狙いとし ている。
(3) ドライバーは自分の“運転のくせ”を知り、弱点を改 善すべきである。
(4) 診断票のアドバイスを受け止め、安全運転に活か すことが大切である。
■【12月の約束】
1. 安全総点検を行おう!
例年、国土交通省は12月10日~1月10日を対象期間と して、さまざまな輸送機関に対して、
安全総点検の実 施を求めています。自主点検によって安全確保に努め ましょう。
2. 冬のリスクに対応しよう!
冬は降雪や路面の凍結などのリスクを予測し、慎重な 運転を行う必要があります。また、
日が短くなるので、 薄暮から夜間、明け方などはライトを活用し、注意し て運転しましょう。
3. 冬の健康管理を心掛けよう!
空気が乾燥し、寒さで換気を怠りがちな冬は、新型コ ロナウイルスやインフルエンザあるいは風邪などに
用心を怠らず、健康管理をしっかり行うようにしま しょう。
運転者適性診断の必要性について
★初任診断、適齢診断、特定診断の受診は義務付けられている。
★一般診断の定期的受診も奨励されている。
対象者の受診を義務付け
国土交通省の省令である「貨物自動 車運送事業輸送安全規則」によって、 トラック運送会社は初任のドラ
イ バー、65歳以上のドライバー、事故を 定する運転者適性診断を受診させる ことが義務付けられています。
一般診断 特定運転者以外の運転者
初任診断 初任運転者
特定診断Ⅰ 事故惹起運転者
特定診断Ⅱ 事故惹起運転者
適齢診断 高齢運転者
年末年始の輸送等 安全総点検 2024.12.10~2025.1.10
実践ポイント
●日常点検を確実に実施する
●必要な定期点検・車両整備を行う
●車輪脱落防止のために点検・対策を行う
●点呼をしっかり実施する
●改善基準告示を遵守し過労運転を防止する
★残酒などに注意し飲酒運転防止に努める
★降雪への備えを確実に行っておく
12月の危険予知トレーニン
●「急」のつく運転は行わない
●減速は早めにする
●発進はゆっくり行う
●路面凍結が疑われる所ではより慎重に
●早朝や深夜の運行は余裕をもって行う
★天気予報(含むアプリ)をチェックする
★タイヤの状態をよく確認する
12月の健康管理
冬の健康管理 3つのキープ(3K) まだまだ油断大敵
●油断せず人との距離を保とう
●しっかり衛生を保とう
●冬だからこそ水分を保とう
●質・量とも十分な睡眠をとる
●風邪薬などは“眠くならない”ものを服用する
★休憩時にはストレッチングなどで身体をほぐす
★ドライアイに注意する(必要に応じて目薬を使用
11月10日~12月14日まで事故報告書と事故防止対策を考察
配車係から事故状況を説明、班ごとに15分程度話しあう。
小集団グループによる事故再発防止策を各班で検討、今後の対策を発表
11月16日 健康診断実施 結果表配布
2023年12月1日~2024年11月30日まで 年間無事故表彰式
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強烈な頭痛は 迷わず救急車を!
くも膜下出血の多くは脳の動脈のこぶ(脳動脈瘤)の 破裂が原因で、
発症者の半数が死亡し、生存者の多くにも重い後遺症が残る、キケンな病気です。
高血圧・ 喫煙・多量飲酒がある方、家族に動脈瘤やくも膜下出血の病歴がある方では、
破裂の危険性が高くなります。
脳動脈瘤が破裂したときの典型的な症状は「経験し たことがない強烈な頭痛が突然おきる」で、
しばしば 嘔吐や意識低下をともないます。
迷わず救急車を!
また、破裂前にわずかに出血すると、ほぼ無症状の こともありますが、いつもと違う突然の頭痛
(警告頭痛: 強さはさまざま)が起きる人もいます。
ほかにもモノが 二重に見えるなどの予兆がでる場合もあります。
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