2024.12.13

おかしな症状が 消えても油断しない

「顔や手足の片側が麻痺する・しびれる・脱力する」

「立てない・ふらつく」「言葉が出ない」「視野が欠ける・モノが二重に見える」などの

脳卒中の症状が出てから数分~数十分ほどで(長くても24時間以内に)

症状が完全に消えてしまうことがあります。

これは、小さな血栓が脳の血管を一時的にふさいだことで

脳卒中と同じ症状が出たのですが、その血栓がたまたま自然に溶けてなくなったため、

症状も消えた のです。(一過性脳虚血発作[TIA])

放置すると15~20%の人が90日以内に脳梗塞を発症する、

とてもキケ ンな前ぶれ発作です。(そのうち約半数が48時間以内に発症)

 症状が消えても油断せず、すぐに救急車を。

baibaikin

2024.12.12

キケンな発作とその前兆

顔や手足、言葉の 「なにかヘン」に気づく

のうかん 脳は大きく大脳、小脳、脳幹に分かれ、

それぞれ重 要な機能があります。

脳梗塞や脳出血により、脳のどこにどのくらいダメージを受けたかによって、

出てく る症状は変わります。

ここに脳卒中の典型的な兆候を示す

「FAST」(ファースト)というチェックリストを紹介します。

F(フェイス): 顔顔の片側が下がる、ゆがむ。

A(アーム): 腕――片側の腕に力が入らない。両腕を 上げたままにできない。

S(スピーチ):言葉―――言葉が出ない。ろれつがまわ らない。他人の言うことが理解できない。

T(タイム):時間――これらの症状のどれかひとつで もあればすぐに救急車を呼ぶ。脳卒中は時間との戦い。

baibaikin

2024.12.11

エコノミークラス症候群

 全身から血液を回収する静脈の病気でも危険なものがあります。

乗り物での移動などで長時間、同じ姿勢を続けると、

足の静脈の流れが悪くなり血栓ができ、

これが流されて肺の血管につまると、突然の胸痛、呼吸困難、意識消失などをおこし、

最悪の場合、 突然死に至ります。

いわゆる「エコノミークラス症候群」 (本当の病名 は「肺血栓塞栓症」)ですが、

乗り物以外でも十分に足を動かせないときに発症する危険性があります。

例えば避難所では、体を動かす機 会が減り足の血流が悪くなることに加え、

水分を控えて血液が濃くなり、固まりやすくなりますので、注意が必要です。

(打撲などで足の血管が傷つくと危険性UP)

ほかにも手術や外傷の後、長期臥床後などもおこりやすくなります。

予防のポイントは、十分な水分補給、時々 足を動かす。

(歩く、ふくらはぎを軽くもむ、足首の運動など)、

ゆったりとした服装、利尿作用のある飲み物は控える、禁煙などです。

baibaikin

2024.12.10

動脈硬化が進んだ 血管は、汚れた水道管

動脈硬化がいかに重い病気を引き起こすか、わかってきたかと思います。

心臓と血管(循環器)におこる病気の総称である「循環器病」は、

日本人の死因においてがんに次ぐ第2位、

要介護になった要因の第1 位を占めます。

さらに動脈硬化は大動脈瘤、認知症、 腎不全などの深刻な病気につながります。

動脈硬化が進んだ血管は、内部に汚れがベタッと張りついた水道管のようなもの。

そして、一度ついてし まった汚れ(コレステロールによるプラーク)を掃除する方 法は、現状では存在しません。

 

ですから、生活習慣の改善やお薬での治療により、

血管の傷みを進行させないことが、とても重要です。

日本ではおよそ5人に1人以上が、

血管のダメージに起因する病気で亡くなります。

baibaikin

2024.12.09

「けいれん」タイプの狭心症もある

狭心症には、動脈硬化で冠動脈がつまりかける労作性狭心症のほかに、

動脈硬化の程度が強くないのにもかかわらず冠動脈が発作的に痙攣して細くなる、

「冠攣縮性狭心症(安静時狭心症)」があります。

50歳前後の比較的若い人に多く、

安静時(特に夜間 ~早朝)に胸の締めつけ感などがおこるのが特徴です。

数分~15分以内におさまることが多いですが、

時に心筋梗塞をおこすため、発作予防のお薬で治療することもあります。

 原因として喫煙、多量飲酒、精神的ストレス、寒さ による刺激などの報告があり、

発作予防には禁煙や節酒、ストレス回避、防寒対策なども大切です。

特に、お酒を飲んで顔が赤くなる人は、

お酒の毒素を分解できておらず、リスクが増します。

そういう人はのまないことです。

baibaikin

 

2024.12.08

心臓を動かすための 血管は、かなり細い

心臓の外側には、かんむり状に心臓を囲む「冠動脈」という血管があり、

太いところでも直径3~4ミリでとても細いのですが、

心筋(心臓を動かす筋肉)に 酸素と栄養を送るための専用ダクトで超重要です。

体を動かすと、心臓はふだんより多くの血液を送り出そうとがんばります。

ところが、プラーク(動脈硬 化によりできる血管のこぶ)で冠動脈が狭くなり、

心臓自身に酸素や栄養を十分に送れないと、胸の締めつけ感や痛み、息切れなどがおこります

(安静にすると数分~ 15分程度でおさまる)

これが「労作性狭心症」です。

 一方、心筋梗塞ではプラークが突然やぶれ、

できた血栓が冠動脈を「完全に」ふさいでしまいます。

主に運動場(労作時)におこるので、

『労作性狭心症』といいます。

baibaikin

2024.12.07

心房細動で

できる血栓が危険

心臓から脳へ血栓が運ばれると聞いて、

驚いたかもしれません。

心臓で血栓ができる理由のひとつが不整脈(脈の乱れ)の一種「心房細動」で、

心原性脳塞栓症の7割以上を占めるともいわれています。

心房細動では、心臓の上の部屋(心房)がブルブルと不規則に震えて

血液を下の部屋(心室)に十分に送り出せないので、

血液がよどんで血栓ができやすくなります。

この血栓は大きくなりやすく、脳の太い動脈 につまるとダメージがとても大きいため、

心房細動の早期発見が大切です。

典型的な自覚症状は、脈が突然 速く不規則になり、

胸がドキドキすること(動悸)ですが、

まったく自覚症状がないことも多いです。

高齢、高血圧、肥満、多量飲酒、また、心臓病などの持病がある人は心房細動にかかりやすく要注意です。

baibaikin

2024.12.06

 

まずは

「脳卒中」を知る

特に、脳・心臓・腎臓は、構造的に血管がつまりや すく、

命にかかわる病気がおこりやすい臓器です。

まずは、脳におきる循環器病から説明しましょう。

「脳卒中」とは脳の血管に問題がおこる病気の総称 で、

「動脈がつまる梗塞タイプ」と「やぶれる出血タ イブ」の2つに分けられます。

「梗塞タイプ」には細い動脈がつまる「ラクナ梗塞」、

太い動脈がつまる「アテローム血栓性脳梗塞」、

心臓でできた血栓が血流で脳に運ばれてきてつまる「心原性脳塞栓症」があります。

「出血タイプ」には、

もろくなった動脈がやぶれる「脳 出血」、

動脈の分かれ目などにできたこぶ(動脈瘤)が 破裂する

「くも膜下出血」があります。

予防には動脈硬化の4大原因に加え、

心房細動のコントロールが重要です。

baibaikin

 

2024.12.05

毎度、中山さんです。

1.循環器病とは?

動脈硬化はサイレントキラー

血管には全身に血液を送る『動脈』と、

全身から血液を回収する『静脈』があります。

動脈は心臓から押し出される大量の血液の圧力に耐えるため、

厚みや弾力性があり丈夫なのですが、

加齢とともに傷つき、徐々に弾力性を失い硬くなります。

これが動脈硬化です。.

動脈硬化が進み、血管の内膜が傷つくと、

そこからコレストロールが入り込んで中にたまり、

『プラーク』と呼ばれるこぶができます。

そして、プラークがある日突然破裂すると、そこに血栓(血のからまり)ができ、

脳や心臓の血管がつまることがあります。

 

 

また、動脈硬化でもろくなった血管がやぶれることもあります。

このようにして循環器病がおこってきます。

初期の動脈硬化には自覚症状がないため、

『サイレントキラー』(静かな殺し屋)と言われています。

baibaikin

2024.12.04

毎度、中山さんです。

ちょっと面白いと思った冊子を見つけたので、

今回から数回にわけて紹介します。

循環器病の本、身体の事を書いてあります。

年末年始、飲酒の機会も増えるかと思います。

ご自身の身体を考えて目を通して頂ければと思います。

脳梗塞・心筋梗塞など、もしもを防ぐために!

『もしも?を防ぐ循環器病の本

まえがき

私たちの体では、心臓(ポンプ)から送り出された血液は、

血管(パイプ)を通して全身に運ばれます。

そして、血液は体のなかを循環しながら各臓器に必要な酸素や栄養を配り、

生命を維持しています。

この血液の循環システムがうまく機能しない病気を循環器病と呼び、その代表的なものが脳卒中や心筋梗塞です。

血管は加齢とともに傷ついて硬くなりますが(動脈 硬化)、循環器病の4大原因である

①高血圧、②高(悪 玉)コレステロール、③高血糖などが長期間続いたり、④タバコを吸う習慣があると、

より早く動脈硬化をおこし、循環器病にかかる可能性も高くなります。

ただ、血管に多少、動脈硬化があっても、ほとんど自覚症状はありません。

症状がでる頃には動脈硬化がかなり進んだ状態であることも多く、

突然、脳卒中や心筋梗塞を発症し、命を落とすことや、重い後遺症を残すこともしばしばあります。

ちなみに2022年 の人口動態統計によると、心臓病は死亡原因の約15%、

脳卒中は約7%ですが、両者を合わせると悪性新生物 (がん)の約25%に次ぐ、

第2位となります。

自分は大 丈夫だと思って、体に無理をさせていませんか?

動脈硬化や循環器病を予防するには、まずは、自分の体の状態を知り、

先手を打つことがとても大切です。

オスラー医師の有名な言葉「人は血管とともに老い る」にもあるように、

血管が元気であることが、健康長寿につながります。

この冊子では、「循環器病」の 基礎知識から、気をつけるべき症状、予防、治療まで、

知ってほしいことをまとめました。

あなたと、あなた の大切な人を守るために、ぜひご一読ください。

続きは、また明日・・・

baibaikin

 

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