令和7年2月度 安全運転教育指導会議
東京都大田区東海4-9-12
IEC構内にて開催
■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針
平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅪを実施!
XI.健康管理の重要性
日々の健康管理をしっかり行おう!
(1) トラックドライバーの健康起因事故件数は高止まりのまま横ばい。
(2) 心臓疾患、脳疾患、大動脈瘤および解離はとくに注意すべき。
(3) 健康起因事故発生のメカニズムを知り、予防を心掛ける。
(4) 生活習慣の改善など、できることをしっかり行う。
(5) 健康診断を受診し、自らも健康管理を怠らない。
(6)その他、会社が行う健康の検査も積極的に受診する。
(7) 心身に異変が感じられた場合は運行管理者などに相談する。
ハイリスクな疾病
●糖尿病:糖尿病を患い合併症が進むと、視力障害を起こしたり、神経障害によって運転が難しくなる場合があります。
また、薬(インスリンなど) の使用法を誤ると低血糖状態になり、意識がもうろうとするなど事故の原因になるので
注意が必要です。
●高血圧症:血圧が正常範囲を超えて高い状態が長期間続き、放置しておくと動脈硬化になり、
虚血性心疾患や脳卒中の原因になります。
●脂質異常症:血液中のコレステロールや中性脂肪が高くなりすぎた症状で、動脈硬化を招き、狭心症や心筋梗塞、
脳梗塞などの原因になります。
症状が事故に直結する疾病
●心臓疾患・血管疾患:心筋梗塞や心不全などの心臓病、大動脈瘤(破裂すると危険)や大動脈解離などの血管疾患は
極めて危険な疾病であり、早期の発見と治療が必要です。
●脳疾患:脳の血管が詰まることで起きる脳梗塞、脳の血管が破れることで起きる脳出血やクモ膜下出血などは、
早期の発見と治療が必要です。
●睡眠時無呼吸症候群(SAS):睡眠時に気道が閉ざされ、無呼吸や低呼吸(いびき)の症状を繰り返す病気で、昼間に睡魔に
襲われたり、自覚なく意識がなくなり、事故原因になります。
健康をセルフチェックしよう!
実践ポイント
●体重測定を習慣にする
●血圧測定もできれば行う
●健康診断結果を再確認する
●日頃の生活習慣を振り返る
●睡眠の質・量を確保する
・併せて行う健康管理
★感染症対策を怠らない
★ヒートショック対策を行う
2月の約束
1. 転倒事故を防止しよう!
転倒事故は主な労働災害の一つであり、冬場に発生件数が増加する傾向があります。
荷役作業時はもちろん、車両を降りた後での駐車場・構内でも転倒事故を起こさないように注意しましょう。
2. 歩行者・自転車に注意しよう!
過去の実績では、1月~3月に歩行者との事故が多く発生しています。とくに夕暮れ時などは注意してください。
また、動きが予想しにくい自転車についても間隔をとるなど事故防止に努めましょう。
3. 健康をセルフチェックしよう!
プロドライバーとして、良好な心身で仕事に取り組むためには、健康管理をしっかり行うことが大切です。
自分自身の健康について関心を持ち、良い状態に保つように心掛けましょう。
転倒事故を防止しよう!
●積雪・凍結した場所での作業や歩行は要注意
●時間に余裕を持って行動する
●必要に応じて保護帽・安全靴などを着用する
●荷役作業は正しい方法で行う
●無理をしない/油断しない
★連続運転後は関節が固まっているので注意する
★降車後の「ながら」行動(ながらスマホなど)をしない
baibaikin