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2025.05.10

令和7年5月度 安全運転教育指導会議

令和7年5月度 安全運転教育指導会議

東京都大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針
平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅡを実施!


『トラックの運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項』
☆プロドライバーとして、法令・ルールを守ろう!
(1) トラック運送事業を行うには、遵守すべき法令がある。
(2)プロドライバーとして「法令遵守」に徹することが重要である。
(3)義務付けられている点呼や日常点検などを確実に実践しなければならない。
(5)違反や事故に対する罰則・処分を知り、自らの戒めとすべきである。 

■【5月の約束】
1. 気の緩みを排除しよう!
冬や夏に比べれば、春の気候は過ごしやすいといえます。そうした中で、漫然運転防止はもちろんの
こと、運転中に気の緩みが出ないよう注意しましょう。

2. 高速道路での事故を防止しよう!
5月は行楽シーズンなので、平日でも高速道路の交通量が増加し、渋滞の発生など事故リスクが
増します。運転に集中し、高速道路での事故防止に努めましょう。

3. 良好な生活習慣で免疫力を維持しよう!
コロナ禍以降、疾病防止のために免疫力が注目されています。免疫力は、日常の生活習慣における
ちょっとした心がけで高められます。良好な生活習慣を実践しましょう。 

気の緩みを排除しよう!
実践ポイント
〇ルールや規定を確実に守る
〇運行前に準備を万全に整える
〇安全確認などを省略しない
〇運転中に別のことを考えない
〇「だろう運転」は絶対しない
★「いつもの道」こそ要注意!
★ヒヤリ・ハット体験を思い起こす 


良好な生活習慣で免疫力を維持しよう!
〇質・量とも十分な睡眠をとる
〇栄養バランスのよい食事をとる
〇ストレスをためない
〇休日は適度に運動する
〇明るく笑いのある暮らしをする(笑いは免疫力を高める効果があります)
★熱中症対策を意識的に開始する
★花粉症などの薬は眠くならないものを服用する 


実践しよう! 仕事と職場の安全衛生 [2]
「墜落・転落」ヒヤリ・ハット事例
陸上貨物運送業における事故の類型別比較 (2021年)
墜落・転落 26.9% 動作の反動・ 無理な動作 17.8%  激突 7.2%
転倒 16.8%  交通事故 5% はさまれ・ 巻き込まれ 9.6%  その他 16.7%

※厚生労働省「令和3年労働災害発生状況の分析等~陸上貨物運送事業の労働災害発生状況」の
グラフをもとに作成

墜落・転落(とくにトラックからの墜落・転落)の防止は大きな課題
厚生労働省が公表した「令和3年労働災害発生状況の分析等」によれば、陸上貨物運送
事業の労働災害において、死傷者数は荷役作業中などの 「墜落・転落」が4,496人で最も
多く、 全体に占める割合は26.9%となっています。そのうち、「トラック」を起因物とするものは
3,083人で、陸上貨物運送事業における墜落・転落事故の 68.6%を占めています。つまり、
墜落・転落(とくにトラックからの墜落・ 転落)の防止は、労働災害防止における大きな課題
であるといえます。


「墜落・転落」ヒヤリ・ハット事例(厚生労働省HPから転載)を掲載し、事故には至らなかったもののリスクが高かった事例から読み取れる状況・ 原因・対策について知り、墜落・転落事故防止の意識を高めるファーストステップにしたいと思います。

事例①トラックの荷台で作業を終えて降りようとしたところ、 テールゲートリフター (昇降機)
から転落しそうになった
【ヒヤリ・ハットの状況】
トラックの荷台で作業を終えて降りようとテールゲートリフターに足を乗せたとき、荷台と
リフトの段差に気づかずにバランスを崩し、地面に落ちそうになった。
【原因】
トラックのテールゲートリフターが完全に上がり切っていなかったこと。
【対策】
リフトの昇降を最後まで確認すること。 荷台から降りる際に昇降設備を使用すること。

事例② トラック荷台上で鋼材に掛けていたシートを剥がす作業中、 雨で濡れた鋼材の
上で足が滑り転落しそうになった
【ヒヤリ・ハットの状況】
配送先工場で鋼材を降ろす前準備として、トラック荷台に上がり、鋼材に掛けていたシート
を剥がす作業中、雨で濡れた鋼材の上で足(安全靴)が滑り転倒し、トラック荷台から転落
しそうになった。安全帯を着用していたので転落しなかった。

【原因】
足元の注意不足(雨で濡れた鋼材は滑りやすいことの考慮が不足)
【対策】
安全帯の着用(トラックの荷台での作業では、安全帯を着用しないことが多いが、荷台から
の転落防止のため、安全帯の着用が必要)

 

 

事例③ トラックに荷物を積み込み作業中、荷台から転落しそうになった
【ヒヤリ・ハットの状況】
営業所において、トラックのウィングを開け荷物の積み込み作業中、崩れ落ちそうになった
荷物を支えようとして、荷台から転落しそうになった。
【ヒヤリ・ハットの状況】
営業所において、トラックのウィングを開け荷物の積み込み作業中、崩れ落ちそうになった
荷物を支えようとして、荷台から転落しそうになった。
【原因】
荷物の積み込み作業において、十分な荷崩れ防止措置をとっていなかった。
【対策】
積み込み作業は、偏荷重とならないように荷台に平均して積み上げ、崩れやすい荷物に
ついては、 荷崩れ防止の措置を講じること。また、保護帽を正しく着用し、荷台の端で、
背中を荷台の外側に向けた姿勢で作業は行わないようにすること。


出典:厚生労働省ホームページ 「職場のあんぜんサイト」 ヒヤリ・ハット事例(墜落・転落) https://anzeninfo.mhlw.go.jp/hiyari/01.html

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