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2025.07.12

2025年7月度 安全運転教育指導会議

令和7年7月度 安全運転教育指導会議

大田区東海4-9-12

IEC構内にて開催

貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針
平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅣを実施!

 

 

正しい積載を行い、 安全運行を遂行しよう!

(1) 偏荷重(へんかじゅう)は事故リスクとなるので注意する。
(2) 軸重に関する規定を守り、適切な重量配分をする。
(3) 長さ・幅・高さなどの積載のルールを守る。
(4) 適正な積み付けと効果的な固縛を実践する。
(5) 余裕をもった、荷物にやさしい運転を行う。
(6) 運行の途中で固縛の状態を点検することも必要である。 

偏荷重の危険性を意識しよう!
★偏荷重が生じると、車両の安定性を損ない事故の要因になる。
★積荷の重心が偏らないように積み付け、必要十分な固縛を行う。
★運行中に荷崩れによる偏荷重を生じさせないよう注意する。

偏荷重を防止する
トラックに偏荷重(積荷が前後左右のいずれかに偏った状態)が生じると、車両の安定性を損ない、事故の要因になります。
偏荷重は積み付けや固縛が適正でないために生じることがあります。積み込みの際には、積荷全体の重心の位置が前後・左右ともに荷台の中心になるように積み付けるようにしましょう。そして、必要十分な固縛を行ってください。
積荷が積み付け・固縛に対する外装強度を持っていない場合は、型崩れによる荷崩れを起こす場合があるの注意してください。また、急ブレーキやカーブでのスピード超過など、運転面で積荷への負荷がかかると荷崩れなどにより
偏荷重が生じます。荷物にやさしい運転を行いましょう。

軸重・輪荷重に関する規定
★基本は軸重10トン以下/輪荷重5トン以下。
★重量貨物の積載時には集中荷重・偏心荷重にならないように注意する。
軸重・輪荷重の規定を遵守する
トラックは、法令に基づいて車軸や車輪にかかる重さ(軸重・輪荷重) についての規定が定められていま
す。運行に際しては、これらの規定を遵守し、軸重・輪荷重の超過を犯さないように注意しましょう。
軸重・輪荷重の規定:軸重(1本の車軸にかかる重さ)は10トンを超えてはならず、輪荷重
(1つの車輪にかかる重さ)は5トンを超えてはならない。
特例8車種のセミトレーラ連結車の場合:2軸トラクタ部分の駆動軸重が 11.5トンを超えては
ならず、輪荷重は 5.75トンを超えてはならない。

総合重心位置などを考慮して重量配分をする
特に重量貨物を積載する際には、 最大積載量内であっても、集中荷重・ 偏心荷重になりが 
ちです。場合によっては軸重・輪荷重の違反になるので注意が必要です。積み付けにあ
たっては、積荷全体の総合重心位置などを十分考慮して重量配分をするようにし、軸重・
輪荷重が適正な状態になるようにしましょう。 

 

積載のルールを守ろう!
★長さ・幅・高さの積載制限を守る。
★制限を超えた積載には出発地の警察署長の許可が必要。
長さ・幅・高さのルールをしっかり守る
積載制限として、長さ・幅・高さについて、積載のルールが規定されています。安全な運行を
行うためにも、 これを守って運行しましょう。
長さ: 自動車の長さの1.2倍以下、かつ車体前後から自動車の長さの1/10を超えてはみ出さ
ないこと。
幅: 自動車の幅の1.2倍以下、かつ車体左右から自動車の幅の1/10を超えてはみ出さないこと。
高さ:地上から3.8m以下。

積載制限を超えた積載を行う場合は許可を受ける
積載物が分割できない等の理由のために、積載制限を超えた積載を行う場合は、出発地
の警察署長の許可を得て、 次の条件を遵守する必要があります。
①荷物の見えやすいところに次のものをつける
 昼間:0.3㎡以上の赤色の布
 夜間:赤色の灯火または赤色の反射器
②車両前面の見やすい所に許可証を掲示する
 (出発地の警察署長の許可を得る)
③その他、道路における危険防止上の必要事項を遵守する

 

荷物にやさしい運転をしよう!
★ゆっくり慎重にハンドル操作を行う。
★余裕をもった運転で、急ブレーキはかけない。
ハンドル操作は“ゆっくり”
〇ハンドルはゆっくりと切るようにしましょう。
〇「積載時」「空車時」「荷物の重心が後方にある場合」など、状態に合わせて慎重なハンドル
  操作をしましょう。
〇車線を変更する際にも、ハンドルは大きく切らないようにしましょう。
〇高速道路走行中はスピードが出ているので、大きくハンドルの切り返しをしないよう注意
  しましょう。

急ブレーキはかけない
〇急ハンドルや急ブレーキなどを行わないようにしましょう。
〇そのために、先を予測して、余裕のある運転を行いましょう。
〇雨天時の急ブレーキは、スピンしやすくなります。また、空車時の急ブレーキは後輪が
  ロックしやすく、制動距離が長くなります。雨天時、空車時の急ブレーキは禁物です。

 

固縛の点検を習慣にしよう!
★高速道路では2時間を目安に固縛を点検。
★一般道路では4時間を目安に固縛を点検。
★「おかしい」と感じたら停止して確認する。
定期的に固縛を点検する
積み込みの時にしっかり固縛を行っても、走行中の振動や横揺れなどで固縛がゆるんで
しまうことがあります。そのため、固縛の状態を定期的に点検することが大切です。
【高速道路】2時間を目安にパーキン
 グエリアなどで車を停め、固縛状態を点検する。
【一般道路】4時間を目安に安全な場所で車を停め、固縛状態を点検する。

荷崩れを起こす前に確認
走行中に、積荷の状態や固縛について「おかしい」と感じたら、すぐに安全な場所に停止して
確認しましょう。 「おかしい」と感じながらそのまま運転し続け、荷崩れなどを起こしてしまった
ら、荷物を破損させてしまいかねません。また、偏荷重になり、事故の要因になります。
「大丈夫だろう」と考えず、「固縛がゆるんでいるかもしれない」と考えましょう。

実践しよう! 仕事と職場の安全衛生〔4〕
熱中症のメカニズムを知ろう!
体温上昇を抑える働き方を実践する
暑い環境下で、長時間の作業を行ったりすると体温が上昇します。
それに対して、人間の体は自然に、 「発汗反応」や「皮膚血管拡張反応」によって体温を下
げようとします。この時、体温上昇を抑える働き方(右記、対応のポイントを参照)をするこ
とで、熱中症を起こさない、あるいは起きても軽く済むようにすることが大事です。
《対応のポイント》
①定期的に涼しい場所(エアコンの効いた部屋、風通しの良い日陰など)で休憩する
②定期的に水分と塩分を摂取する

初期の症状が出た場合は即座に対応する
前述の体温を下げようとする働きのうち、「皮膚血管拡張反応」は脳に血液が行きにくくする作用をするため、めまいや立ちくらみといった「熱失神」が発生することがあります。
また、「発汗反応」によって水分・塩分が失われる中で、水分の補給はするものの、塩分の補給をしない(あるいは不十分である)と、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)などの「熱痙攣(けいれん)」が発生することがあります。
これらは熱中症の初期の症状(1 度、軽症)であり、この段階で即座に対応をすれば、多くの
場合は重篤化せずに回復することができます。
《対応のポイント》
① 涼しい場所で回復するまで休む
②水分と塩分(通常より多め)を摂取する。

5S活動
整理  整頓  清掃  清潔  躾
トラックドライバーの5Sを意識しよう!
〇整理: いらないものを捨てる(特にキャビン内)
〇整頓:必要なものを決めた場所に置く
〇清掃:トラックの内外の清掃を行う
〇清潔:トラックと自分自身を衛生的に保つ
〇躾: 日常点検など決まり事を確実に実践する
★定期的に洗車する
★職場の5Sも実践する 

7月の危険予知トレーニング
交差点事故の防止に努めよう!
〇ブレーキペダルに足を置き危険に備える
〇交差点進入前に安全確認をする
〇右左折時に横断歩道手前で徐行あるいは一時停止で安全確認を行
〇適切な軌道で右折/左折する
〇常に危険予測を行いつつ運転する
★イエローストップを徹底する(あわてて右左折しない)
★死角があることを常に意識する

 

熱中症対策を徹底しよう!
〇こまめに水分補給を行う
〇塩分補給も適度に行う
〇エアコンを上手に使用する
〇休憩時間は涼しい場所で休む
〇頭・首・脇を冷やす
★夏風邪予防など体調管理に努める
★十分な睡眠をとり疲労回復を図る 

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