令和7年8月度 安全運転教育指導会議
東京都大田区東海4-9-12
IEC構内にて開催
■『貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針
平成13年8月20日国土交通省告示第1366号 年間を通して行う安全運転教育12項目のⅤを実施!
8月の約束
1. 始業点呼を明るく元気に行おう!
2.追突事故防止に努めよう!
3. 健康のために食事を見直そう!
酷暑の中で、連日の運行を安全・確実に行うためには、肉体と精神を健康に保ち、仕事に取り組む意識
を高く持ち、集中力を切らさずに安全運転に徹することが求められます。
質・量ともに十分な睡眠と、バランスの良い食事をとるなど体調管理に努め、元気に気持ちよく仕事に
取り組みましょう。もちろん、熱中症対策も適切に行ってください。
また、夏休み時期であることを背景として、渋滞が発生する高速道路での追突事故や、 一般道での
『対子ども』の事故に注意してください。
過積載の危険性
過積載の危険性を知り、その防止を徹底しよう!
(1) 安全な運行のために最大積載量を守る必要がある。
(2) 過積載は交通事故の原因となり、事故被害を大きくする。
(3) 過積載は社会的にも悪影響を及ぼす。
(4) 過積載は違法行為であり、厳しく罰せられる。
(5) 過積載は会社ぐるみで防止すべきである。
「過積載の危険性」です。過積載はいくつもの法令に違反する行為であると明確に位置付けてください。
危険性・事故リスクが高いこと環境や道路などに悪影響を及ぼすことなどを踏まえ、過積載を防止する。
最大積載量を守って運行する。
★自分が運転するトラックの最大積載量を遵守する。
★過積載は法律違反であり、決して行ってはならない。
最大積載量を守ることが道路運送車両法によって定められており、かつ道路交通法によって最大積載
量を超えて積載した車両を運転することが禁止されています。
過積載がもたらす事故の要因
★高重心で不安定/バランスが崩れる。
★制動距離が長くなり事故要因になる。
★フェード現象やベーパーロック現象を生じさせる。
★衝撃力が大きくなる。
★過積載トレーラは「ジャックナイフ現象」を起こしやすい。
過積載の状態では、トラックやトレーラ自身が内在しているとされる事故リスクがさらに高まり
ます。こうした過積載の危険性を強く認識してください。
過積載は社会に対して悪影響を及ぼす。
★大気汚染/人体に悪影響を及ぼす。
★騒音被害/燃料・オイルの無駄を生む。
★道路や橋にダメージを与える。
過積載を行えば罰則が科せられる
過積載状態のトラックやトレーラを運行して取り締まりを受ければ、ドライバーは過積載の
程度に応じて処罰されます。安易な気持ちや判断で過積載を行うことは絶対にやめましょう。
事故事例に学ぶ 『3件の過積載事故・違反』の深層に学ぶ
2件の過積載事故と1件の違反事案を取り上げ、過積載防止について考える。
事故事例(1) 過積載でタイヤがパンクし、制御不能になって対向車と正面衝突
加害車両と被害車両に乗っていた合計7人が全員死亡した悲惨な事故。原因は、過積載に
よってトラックのタイヤがパンクして逸走したことです。過積載の重量は路面と接するタイヤが
負荷に耐えられなければ、事故に直結するということを示す事故事例です。
事故事例(2) 日常的に繰り返された過積載の影響でボルトが破断してタイヤが脱落
日常的に過積載を繰り返す行為と、不適切な車両整備が結び付くと事故リスクが発生する。
この事故では、反対車線に飛び出したタイヤにぶつかった車両や歩行者はいませんでしたが
それは“たまたま”いなかったというだけであり、車両や歩行者にぶつかっていたら深刻な
事故になっていたはずです。
事故事例(3) 利益を追求するために過積載を行うも、匿名の通報によって発覚
利益追求のために行っていた過積載での運行が、匿名の通報によって発覚し、取り締まりを
受けたものです。誰が通報したのかは伝えられていませんが、推して知るべし・・・・・・です。
悪事はやがて発覚します。そのために失った社会的な信用は大きなダメージとなり、会社に
危機をもたらします。
仕事と職場の安全衛生 「荷崩れ」による荷役作業中の災害を防ごう!
①「墜落・転落」、②「荷崩れ」、③「フォークリフト災害」、④「(トラックの)無人暴走」、
⑤「後退時の災害」は、「荷役5大災害」と言われています。今回は、その中から荷崩れに
ついて取り上げ、注意喚起を図りました。荷崩れ災害の半数以上が 「積み降ろし時における
被災」です。積み付けを適正に行うことや、運行中に荷崩れを発生させないことが重要ですが
あわせて積み降ろしの前に積荷の状態を確認することを忘れないようにしましょう。
グリーンエコプロジェクト
危険物を運搬する場合に留意すべき事項
危険物運搬の際にルールと周囲の危険物車輛への対応を確認。
適切な運行の経路及び当該経路における道路及び交通状況(ヒヤリハット)
運前の自前準備で守られる命がある。
予め運行経路を調べておくことで危険を回避しましょう。
事故が多い場所や原因を事前に把握、安全を重視した経路選択を最優先。
歴史からみる環境問題
環境対策の起源を知り、足跡を辿る事で今何が求められているかを知りましょう。
環境対策は時代と共に進化しています。私たちも柔軟に対応し、持続可能な未来を目指して
行きましょう。
baibaikin